スノボーウェアは、滑るために一番重要なアイテムです。一枚の板に乗って、斜面を鮮やかに滑降するスノーボーダーは、ゲレンデのヒーロー的存在。ウィンタースポーツに興味のある方は、まずはお気に入りの一着を見つけることから始めてみましょう!色やデザインに流行りもありますが、毎日着るわけではないので、意外と長い間使えます。自分が一番動きやすいと思うものがいいと思いますが、初心者の方の為に選ぶためのポイントをご紹介します!これというものに出会えればテンションアップしてウキウキ気分でデビューできますね。
スノーボードを楽しむにはウェア選びが重要!
スノーボードを始める際には、ボードをはじめ様々なアイテムをそろえる必要があります。中でも「スノボーウェア」の選び方には注意が必要です。ウェアは寒さを防ぐだけでなく、転倒した際の衝撃から身を守る重要な役割も担っているからです。
スノーボードを安全に楽しむための「機能性」、そしてスノーボードをかっこよくきめるための「デザイン性」の両方に気を配って自分に最適なスノボーウェアを選ぶようにしましょう。
スノボーウェアはいろいろなデザインが多くオシャレなのでどれにしようか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。スノボーを始める人にとっては最初のウェアはオシャレで自分好みのものを選びがちですよね。しかし、長い間着るならデザイン性だけではなく機能性も大事にしたいです。

ウェアを選ぶときに知っておきたい用語
ゴアテックス (Gore-Tex)
ゴアテックス (Gore-Tex)とは、米国企業のゴア&アソシエイツ社が製造している防水素材のことです。ゴアテックスは高い透湿性も備えており、衣類の内部の水蒸気を放出させて蒸れるのを防いでくれるというメリットがあります。
ゴアテックスは、レインウェアや登山のアウターウェアなど様々なアウトドア用品に活用されています。ゴアテックス素材のウェアなら安心して長時間装着できるため、スノボ用品店で高い人気を誇っています。
このマークをサインにして、これを見かけたらそのウェアをチェックしてみるといいかもしれませんね。しっかりとした防水素材なら1日スノボーに明け暮れていても平気です。まずはこのマークを探してみましょう!
パウダーガード
ジャケットの内側に付いている二重構造の部位を「パウダーガード」と呼びます。ウェアを着用する際にパンツにかぶせることで、転倒した際に雪が服の中に入るのを防ぐことが出来ます。
インナーに入った雪が体温で溶けると、地獄のような冷たさで全身が震えてしまいます。スノーボードを快適に楽しむ上で、パウダーガード付きのウェアは非常に重宝します。
これは大切なチェックポイントですね。初心者の方ならなおさら最初は転ぶことも多いと思うのでパウダーガードがしっかりしたものを選ぶようにしましょう。でないと、雪が入ってスノボーどころじゃなくなっちゃいますよ。
防水性
スノーボードをしていると、空中に舞いあがった雪が大量にウェアに付着します。そして時間の経過と共に、雪は溶けて液体の水に変わります。
防水性の低いウェアを着ていると、冷たい水がインナーに染み込んで大変なことになってしまいます。体を冷やさずに長時間スノーボードを楽しむためには、防水性の高いウェアを選ぶことが大切です。
ウェアを選ぶのに防水性はしっかりチェックしておかないといけない部分です。雪が降ったり、転んで雪がウェアについたり濡れる可能性は多いにあります。しっかりした防水性のものじゃないとすぐに濡れて身体が冷えてしまいますからね。
透湿性
分厚いウェアを長時間着ていると、内部が汗で蒸れて気持ち悪くなってきます。これを防ぐためには、溜まった水蒸気を外部に放出する「透湿性」を備えたウェアが欠かせません。
ちなみに、ウェアの透湿性は「g/m2(平方メートル)/24h」という単位で表現されます。この数値が大きいウェアほど短時間で大量の水蒸気を放出することが出来ます。スノーボードを楽しむなら、1万g/m2(平方メートル)/24h以上の透湿性を持つウェアが欲しいところです。
寒い雪の中でもスノボーはスポーツなので汗をかいてしまいます。そのため何度か滑り降りをするだけですぐにウェアの中がしっとりとしてくると思います。ほったらかしにしてると臭いの元にもなりますので透湿性がいいものを選ぶようにしましょう。
ベンチレーション
ベンチレーション(ventilation)とは、通気のことです。ジャケットの脇の下(パンツの場合は太もも)にジッパーが付いていて、開けるとウェア内部に溜まった熱や湿気を外部に放出することが出来ます。
ゲレンデは寒い場所というイメージが強いですが、スノーボードをしていると否応なく体温が上がって暑さを感じます。特に汗っかきな方にとって、ウェアにベンチレーションが付いているか否かは購入前にしっかりチェックしておくべきポイントです。
最初は大きなポケットや変な場所にポケットが付いているのかと思うかもしれませんね。笑 雪じゃなくても汗をかいたままは気持ちが悪いですし、そのままにしていたら風邪を引いてしまいますよね。そうならないためにも通気性は大事なチェックポイントです。
ウェア選びで大切なポイント
初心者はヒッププロテクターが必須
スノーボードはバランス取りが難しいスポーツであり、ビギナーは必ずプレイ中に何度も転倒します。怪我を防ぐためには、プロテクターの装着が不可欠です。
かなりのスピードが出るスノーボードでは、手足を地面について転倒すると骨折の原因になります。お尻から転ぶのが鉄則なので、下半身を防御するヒッププロテクターは絶対に準備しておきましょう。
最初に滑るとなると転ぶのが恐いと感じる人も多いと思います。しかしちゃんとプロテクターをつけていれば大きな怪我を防ぐこともできますし、痛さもそれほど感じないので安心して滑ることができますよ。
試着をして自分の体形に合わせた動きやすいウェアをえらぶ
スノボ用品店に出かけた際、見た目だけでウェアを選ぶのは危険です。プレイヤーは分厚いウェアを着用したまま長時間激しく運動することになるので、試着して自由に体を動かせるかどうかしっかり確認しましょう。グローブやブーツなどの付属品も併せて装備して自分の体格に最適なものを選んでください。
ゲレンデは他の人もいっぱい滑っているのでとっさに動かなくちゃいけないこともありますし、動きやすい方が自分も滑りやすいと思います。そのためにちょっと見た目だけで買うのではなく、自分のサイズにぴったりあって動きやすいかどうかちゃんとチェックしましょうね。
フードがついている物を選ぶ
ゲレンデの寒さから頭部を保護するために、フードの付いているウェアを着用することをお勧めいたします。急に天候が崩れて吹雪になった際、フードの有無が体感温度を大きく左右します。
また、フードをかぶったまま滑ると視界が遮られてしまうので、後頭部付近にアジャスターが付いているタイプのウェアを選ぶと良いでしょう。
いつ雪が降るかわかりません。もし急な雪でも雨でも対応できるようにフードはあった方がいいですよね。そうでなくても寒い場所なので頭が濡れてしまうと、寒くて風邪をひいてしまう恐れもあります。なるべくフードありのものを選ぶとGOOD!!
ベンチレーション機能の確認
スノボウェアには、内部に溜まった熱や湿気を放出するベンチレーション機能が付いています。初心者の方は、なぜウェアの脇や太もも付近にジッパーが付いているのか不思議に思うかもしれませんが、スノーボードを快適に楽しむ上でベンチレーションは重要です。必ず事前に使い方を覚えておきましょう。
聞いたことがないと言う人も多いと思います。スノボーもスポーツの1つです。やれば汗をかくのでこうした通気性のいいものがあると便利ですし、あとで臭いの問題も回避しやすくなると思います。とくに汗っかきの人はチェックしておきましょう。
パウダーガード機能の確認
スノボウェアの裾や袖部分は二重構造になっており、転倒した際に雪がインナーの中に入ってくるのを防ぐことが出来ます。何気ない機能ですが、パウダーガードが無いと雪の冷たさで地獄を見るはめになります。自分のウェアにパウダーガードが付いているか、またその使い方等もしっかり確認しておきましょう。
転倒しやすい初心者にとってはこれは忘れてはいけないチェックポイントですね。転んでも雪がウェア内に入らないようにちゃんとパウダーガードがしっかりしているものを選ぶようにしましょう。これがあれば何度転んでも安心です。
ポケットの数やチケットホルダーなど用途に合わせて
多くのスノボウェアには、携帯電話・お菓子を収納するポケットやチケットホルダー、パスケース入れ等の便利な部位が付属しています。わざわざウェアを脱いで小物を取り出すのは面倒なので、ぜひ有効活用しましょう。(転倒した時に危ないので固いものは胸ポケットに入れない方が無難。)
防水性をチェック
スノボウェア選びの際には防水性を重視すべきです。防水性の低いウェアを着用していると、滑っている際に付着した雪が溶けた際に冷たい水が浸透して服がビショビショになってしまいます。最悪の思い出にならないよう、耐水性に長けたウェアを準備しましょう。
素材をチェック
スノボウェアの価格は素材によって大きく左右されます。安物の素材で作られたウェアは価格こそ手頃ですが、機能面で劣っています。予算に余裕があれば、耐久性・防水性・透湿性、全てを兼ね備えたゴアテックス素材の上質なウェアを選ぶと良いでしょう。
デザイン、カラーリングなどお気に入りの一着を見つける
スノボウェアは寒さや衝撃から身を守る防具であると同時に重要なファッションアイテムでもあります。スノボを目いっぱい楽しむためにも、自分の好きなデザインのウェアを探しましょう。最近のウェアはクール系からキュート系まで多彩なコンセプトの商品が揃っており、見ているだけでもテンションが上がります。
聞いたことのないブランドやワゴンセール商品は避ける
出来るだけ安く購入したいと思うのは当然の願望ですが、初心者が極端に安い値段のワゴンセール商品のウェアに手を出すのは避けた方が賢明です。売れ残っているということは、他のスノーボーダーが敬遠する何らかの理由があるということ。安物買いの銭失いにならないように気をつけましょう。
同様に、知名度の低いブランド品にも注意が必要です。自分で品質を見極める自信のない方は、メーカーの信頼性を目安にしてウェアを選んでください。

ウェアをかっこよく着こなすコツ
基本は大きめのウェアをだぼっと着こなす
ファッション性を重視するなら、自分の体格より一回り大きめのサイズのウェアを身にまといましょう。ちょっぴりだらしない感じのルーズな雰囲気がたまらなくクール!男性ならワイルドに、女性ならキュートに映り、他のスノーボーダーから一目置かれる存在になれます。
試着はブーツも合わせた状態でバランスを見る
ウェアの試着を行う際は、ゴーグルやグローブ等のアイテムも一緒に装備して全体的な雰囲気を確認しましょう。忘れがちですが、ブーツのチェックも重要。ブーツの色だけウェアと大きく違っていたら不自然です。一部分だけにとらわれず、常にバランスを意識したコーディネートを心がけましょう。
機能性もUP!上下同じブランドで揃えよう
出来るだけウェアは上下同じブランドに統一しましょう。異なるブランドのアイテムを組み合わせると、つぎはぎみたいで機能的にもデザイン的にもバランスが悪いです。まとめ買いの方が安く購入できることもあり、経済的にもお得です。
やりすぎの腰履き尻履きはかっこ悪いし危険
ウェアの腰履きはルーズさのアピールに効果的ですが、やり過ぎると単に無作法なだけでかえって印象を悪くしかねません。その上、滑っている時に引っ掛かって転倒するリスクが高まり、安全面でも好ましくありません。何事も中庸が肝心です。
インナーにも大きめのパーカーやTシャツをチョイス
ウェアの下のインナーにも気をつかいましょう。ゲレンデを滑っている時、ジャケットとパンツの隙間からインナーがチラリと露出することがあります。クールなデザインが垣間見えると、インナーにまで気を配っていることをさり気なく印象付けることが出来ます。
一言
スノボーウェアの選び方、わかっていただけたでしょうか?大体の基礎知識は理解したと思いますので、まずは好みの色やデザインのものを見つけて試着してみるのがおすすめです。その際には安全性や機能面も考慮しつつ絞っていき、暑い日も寒い日も、上手に着こなせそうなもので、転んだ時に役立つパウダーガードやプロテクターなどを選んでみて下さい。よく分からないときは経験者の友人やお店の人に相談してみるのも重要です。スタイルも大切ですが、楽しくすべる為に怪我のないよう、基本をしっかりおさえてお気に入りの一着を見つけてください。
